アンコウは自分の提灯を点けられない
深海でアンコウが頭から提灯を垂らし、ぼうっと光らせて獲物を寄せる。ところがその光、じつはアンコウ自身が出しているわけではない。
コウモリは耳で見る、と気づくまでの150年
1793年、イタリアの司祭が、目を潰したコウモリを部屋に放った。それでもコウモリは壁にぶつからずに飛び続けた。
エビが太陽と同じ温度を作れる理由
太陽の表面温度は約5,800K。これに匹敵する温度を、体長わずか3〜5cmのエビが作り出す。
バニラの花は自力で実をつけられない
バニラはラン科の植物で、花には雄しべも雌しべもそろっている。ふつうなら自分で受粉できそうなものだが、できない。
カエルの脚の痙攣が、電池の発明につながった
1780年代、ボローニャ大学の解剖学教授ルイージ・ガルヴァーニ氏は奇妙な現象に気づいた。真鍮のフックに吊るしたカエルの脚が、鉄の手すりに触れた瞬間にびくりと痙攣したのだ。雷が落ちたわけでもないのに、である。
マヤ文字が読めるのは本を焼いた男のおかげ
1562年、スペイン人の司教ディエゴ・デ・ランダは、ユカタン半島のマニという町でマヤの写本27冊を焼いた。理由は「悪魔の迷信が書かれている」から。文明の記録を灰にしたこの男が、数年後にその文明を読み解く唯一の鍵を書き残すことになる。
1京通りの暗号を壊した、たった1つの親切設計
第二次世界大戦でドイツ軍が使った暗号機エニグマには、約1京5896兆通りの設定があった。総当たりで解くのはまず不可能だ。ところがこの暗号機は、ある「親切な部品」のせいで破られた。
電気を最もよく通す金属は超伝導になれない
電気をよく通す金属の代表は銀、銅、金だ。家の壁の中を走る配線も銅でできている。ところが、超伝導の世界ではこの3つに出番がない。
0.15ボルトの細胞6000個が、860ボルトの武器になる
電気ウナギは、ウナギではない。名前に「ウナギ」と入っているが、分類上はナマズに近い仲間だ。しかも2019年まで200年以上にわたって「1種しかいない」と思われていたのが、DNA解析で3種に分かれることがわかった。